江戸東京博物館(墨田区、TEL 03-3626-9974)で5月26日、開館20周年記念特別展「日本橋」が始まる。
江戸時代から全国の道路の起点だった「日本橋」。1603年に架橋されて以来、文化の発祥の地であり続け、周辺地域の発展と共に、木造から石造りへと変化した。同展では、橋そのものに焦点を当て、浮世絵、絵巻、版画、絵はがき、写真など約130点を日本橋の歴史と共に紹介する。
全4章で構成。第1章では江戸の中心としての日本橋、第2章では江戸城や富士山と組み合わせた定番の構図、第3章では文明開化、第4章は現在の石造りの日本橋をテーマに展示する。歌川広重の「東海道五拾三次日本橋朝之景」や日本橋近くの版元から出版された杉田玄白の医学書「解体新書」、全長約10メートルあり、全体を公開するのは今回が初となる「隅田川風物図巻」など、貴重な作品も。
「江戸から昭和までの日本橋の姿を描いたさまざまな絵画を、じっくり鑑賞していただきたい。400年以上に及ぶ江戸東京の歴史を味わってもらえれば」と同館学芸員の我妻直美さん。
開館時間は9時30分~17時30分。入館料は、一般=1,000円、大学生・専門学生=800円、高校生生以下=500円。月曜休館(7月16日は開館)。7月16日まで。