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三井記念美術館で「北斎展」-「富嶽三十六景」などホノルル美術館から里帰り

冨嶽三十六景 山下白雨 1830-1832年頃 横大判錦絵
Gift of James A.Michener,1970 HAA15928 Photo: Tim Siegert
(c)Honolulu Academy of Arts 展示期間:後期(5/15-6/17)

冨嶽三十六景 山下白雨 1830-1832年頃 横大判錦絵 Gift of James A.Michener,1970 HAA15928 Photo: Tim Siegert (c)Honolulu Academy of Arts 展示期間:後期(5/15-6/17)

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 三井記念美術館(中央区日本橋室町2、TEL 03-5777-8666)で4月14日、ホノルル美術館所蔵の葛飾北斎作品を展示する「北斎展」が始まった。

北斎が最晩年、89歳で描いた「地方測量之図」

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 2010年に迎えた北斎の生誕250周年を記念する同展。昨年同時期に開催が予定されていたが、東日本大震災の発生により中止となっていた。ホノルル美術館は、アジア美術の所蔵で世界的に知られ、約1万点の浮世絵版画を収蔵。過去にも、歌川広重の作品を中心とした里帰り展が開催されてきたが、同館所蔵の北斎の作品を網羅した館外展示は初めて。

 同展では、70年間にわたり役者絵・風景版画など、さまざまなジャンルに挑戦し続けきた北斎の浮世絵版画160余点を2章構成で展示する。第1章「揃物(そろいもの)の名品」では、一つのテーマを複数の絵で構成するシリーズ物の代表作「富嶽(ふがく)三十六景」(44図)や「諸国名橋奇覧」(11図)、「諸国瀧廻り(たきまわり)」(8図)など6種類を展示。第2章「北斎の生涯と画業」では、浮世絵界にデビューし、「春朗」と名乗った時代の作品「富士見西行図」から、最晩年、89歳で描いた「地方測量之図」まで、生涯の画業を年代順に紹介する。

 「刷りや絵の具のコンディションも大変良好で、世界屈指の北斎コレクション」と同館広報事務局担当者。

 開館時間は10時~17時。入館料は、一般=1,200円、大学生・高校生=700円 中学生以下無料。月曜休館(4月30日は開館)。展示期間は、前期=5月13日まで、後期=同15日~6月17日。

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