日本橋で7月22日、「名橋『日本橋』橋洗い」が開催された。主催は名橋「日本橋」保存会と東京国道事務所。
かつては五街道の起点。現在は日本の道路の起点である重要文化財「日本橋」を美化保存するため、地元有志が一斉に橋を洗う同イベント。1968(昭和43)年から続く夏の風物詩で、今年は42回目。
周辺の道路は車両を通行止め。橋の中央の「日本国道路元標」に日本各地の名水5種類を注いで清める「名水水合わせ」を実施した後、散水車3台による放水をきっかけに、たわしやデッキブラシなどを使って一斉に清掃が始まった。
日本橋地区の20の町会、約100社の企業など、大人から子どもまで地元に関わる1600人以上が参加。今年は浜町消防団の消防艇による川からの洗浄も行われた。「今年は、例年以上に親子で参加する姿が増えたように感じている。毎年の恒例行事として、親子3代で参加する姿もあった」と同事務局長の永森昭紀さん。
橋洗いに先駆け、橋のたもとに地元の小中高校生が書いた未来に向けた作文や、架橋100周年記念グッズなど17点を収めたタイムカプセルを設置。「川の環境改善のためのさまざまな取り組みを続けてきたことで川には魚が泳ぐようになった。子どもたちが大人になったときにも、日本橋や日本橋川が美しい姿であってほしい」と期待を込める。