日本橋社会教育会館(中央区日本橋人形町1)で8月10日・11日・12日、「伝創館 こども・若草歌舞伎公演」が開催される。主催はNPO法人「日本伝統芸能振興会」(八丁堀4)。
「限られた人たちだけが演じることのできる特別な伝統芸能」としてではなく、訓練すれば誰でも演じることのできる「一般大衆のためのエンターテインメント」としての歌舞伎を広めるべく活動する同会。家柄出身でない役者を中心とした歌舞伎公演や全国の施設での出張公演、セミナー、ワークショップなどを展開する。
「こども体験歌舞伎」は、家柄出身ではない子どもたちが、家柄の師弟と同じ環境で歌舞伎の基礎訓練を受けることができる取り組み。性別や舞台経験を問わず、小学2年生から6年生を対象に募集した子どもたちが、月5回程度のけいこを通じて、歌舞伎の立ち回り、せりふ、所作、日舞、義太夫、三味線、礼法、ボイスなどを学ぶ。同事業は2005年にスタートしたが、中学生、高校生となった初期メンバーの多くは、将来、歌舞伎俳優や関係者を目指す「若草歌舞伎」として活動を続けている。
同公演は、こども歌舞伎、若草歌舞伎のメンバーが日頃のけいこの成果を発表する場として上演。演目は、「白浪五人男」「棒しばり」「朗読歌舞伎『忠臣蔵』」「かっぽれ」など。
開演時間は、10日=13時~・17時~、11日=11時~・16時~、12日=13時~。入場料は2,000円。全席自由席。事前申し込みも受け付ける。