中央区全域で11月4日、「中央区まるごとミュージアム2012」が開催される。中央区と中央区文化・国際交流振興協会による共催。

街をミュージアムに見立て、区内全域で２８のプログラムが同時開催される

　江戸開府405年、明治維新140年の節目にあたる2008年を「文化飛躍元年」として始まり、「日常がアートになる街、誰もがアーティストになれる秋」をテーマに年1回開催する同イベント。江戸時代以来、日本の文化、商業、情報の中心として発達してきた同区には名所・旧跡、画廊・美術館などが多い。同イベントでは、さまざまなアートイベントを1日にまとめて開催することで街全体をミュージアムのように演出。区の魅力を広くPRする。

　当日は、中央区文化財サポーターが案内するまち歩きウオーキングツアー「まるごとミュージアム特別コース」を開催（要予約）。「広重『名所江戸百景』の日本橋を巡る」や「伝馬町牢（ろう）屋敷の模型見学と周辺散策」など4つのコースを用意する。そのほか、日本銀行本店（中央区日本橋本石町2）の見学ツアーやシャンソン歌手リリ・レイさんによる「フランス原語シャンソンコンサート」、人力車体験、薬研堀掘講談の会など28のプログラムを開催。各会場や船着き場を巡るクイズラリーや抽選会を開き、無料のバスやガイド付き遊覧船を運航する。

　「年々参加する団体・施設が増え、とても一日では回りきれないほど大規模なイベントになってきた」と中央区文化・生涯学習課文化振興係の渡邊大起さん。「区民はもちろん、区外の方にも無料バスや船を使ってイベントや施設に足を運んでほしい。この日をきっかけに、中央区の魅力に触れてもらえれば」とも。

　開催時間は9時～17時。一部のイベントは事前予約が必要。