YRPユビキタス・ネットワーキング研究所(品川区)は3月1日、JR東京駅構内での位置情報と施設情報を案内するAndroidアプリ「ココシル東京駅」をリリースした。
同社が総務省から受託する事業「情報流通連携基盤の公共交通分野における実証」の一環として、同アプリを活用した案内サービスの有効性を実証実験する。
ユーザーの現在位置に合わせ、周辺施設や駅ナカ店舗、トイレの場所などを表示する同アプリ。店舗のジャンル検索のほか、新着情報や口コミ情報も閲覧できる。構内数カ所に設置されたNFC内蔵タグプレートにタッチすることで場所をブックマークすることもでき、東京駅構内に多数設置されているコインロッカーの場所を記録すると、荷物を引き取りに来た利用者が自分の荷物を保管したロッカーを探しやすくなるなどの利点がある。
さらに、新幹線出発までの残り時間と現在位置を組み合わせ、残り時間に応じて新幹線ホームに近い施設を案内する機能「ココシルアシスタント」や、駅構内10カ所に設置された温度湿度センサーの情報、花粉センサーによる花粉情報の配信も。
同時に、23区内の都営バスや鉄道のリアルタイムな運行情報を表示するアプリ「ドコシル」もリリース。地図上で直感的に電車やバスの位置情報や事故などによる遅延発生状況が確認できるほか、駅・バス停ごとの時刻表や次のバスの到着予想時刻も表示する。JR山手線、京浜東北線、中央線などの在来線、東北・上越・長野・山形・秋田新幹線、東京メトロ、都営地下鉄全線に対応。視覚障がい者向けに音声による案内機能も備えた。
実験は3月29日まで。期間中、両アプリはGoogle Playで無償提供する。