日本橋三越本店(中央区日本橋室町1)7階に3月26日、複合型コンセプトショップ「hajimarino Cafe(はじまりのカフェ)」がオープンした。
1904(明治37)年、現在の三越の前身である三越呉服店は日本で初めて「百貨店」業態を目指す「デパートメントストア宣言」を行い、以降、日本の百貨店はファッションを中心に発展。現代では、コンビニやディスカウントストア、専門店など、さまざまな流通業態があふれる。そうした中、同社はこれからの百貨店のあり方を自ら問い直し、ファッション以外の分野を強化する「カルチャーリゾート百貨店」を宣言。同店は、「かたちのないものを商品化」し、「カルチャーを売る場所」として、同宣言を体現するショップとして立ち上げる。
店舗面積は535平方メートル。カフェを中心に、「PLAY(遊ぶ)」「SHIFT(変える)」「LEARN(学ぶ)」の3つのキーワードに沿った5つのゾーンを展開する。取り組みへの参加企業は約40社。
「GATE」ゾーンは、定期的に入れ替えを行う体験提案型のポップアップショップ。4月8日までは、「自然とはじめる物語」をテーマに、ツリーハウス(150万円~)のオーダー受注を受け付ける「ツリーハウス工務店」を設ける他、千葉県にある10万坪の土太郎村と同店のコラボプロジェクト「Hajimarino field~村づくりプロジェクト~」を紹介する。併せて、自宅の庭や屋上など身近な場所で楽しめるコンパクトキャンプグッズをそろえた「おうちキャンプ」も提案。
「FOREST」ゾーンでは、11種類のフードメニュー、約40種類のドリンクメニューをそろえたセルフ形式のカフェを展開。食・生活・アウトドアなどをテーマに、「初めてのラテアート」「マイツリーハウスの模型をつくろう!」などのワークショップを毎日開く(事前申込制)。
そのほか、「GUIDE」ゾーンでは、食事の宅配やオーダーメード型家事代行サービスなどの各種出張サービス、健康管理サービスなどを販売。「TOOL」ゾーンでは、カメラとモバイル端末を使った暮らしを提案、「GEAR」ゾーンでは、アウトドアブランド「モンベル」による体験ツアーやセミナーを紹介する。
営業時間は10時~19時。