10月1日深夜、東京ステーションホテルで終電後の一般客のいない東京駅を探検する宿泊プラン「オトナの東京駅物語」が実施された。開業100周年を記念して、同ホテルと同駅のスタッフがつくり上げた企画という。
深夜の東京駅を利用した同イベント。山手線5番ホームで1時3分の最終電車を参加者で見送った後、鉄道路線の起点となる東京駅のスタート地点「ゼロキロポスト」を見学。丸の内駅舎南ドームではヨガマットを敷いてあおむけになり、駅員の説明を聞きながらドームレリーフの美しさを楽しんだ。そのほか、「銀の鈴」前での真夜中のクイズ大会や無人のホームでの記念撮影など、1日80万人が乗降する同駅を、ぜいたくに貸し切り気分で堪能した。
今回は10組16人の宿泊客が参加。丸の内で働く会社員の田倉三葵さんと川口麻美さんはインターネットで同企画の案内を見て即座に申し込みを決めたという。「いつも通勤で使っている東京駅の昼間とは違った顔が見られて親近感が湧いた」と田倉さん。「特に鉄道マニアではないが大人の社会科見学のようでとても楽しく、リフレッシュできた」とも。
次回は11月29日で、すでに満席。顧客の要望を聞きながら、今後の企画を検討していくという。