日本橋本町で「薬祖神祭」-老舗のお汁粉に長蛇の列

夕暮れの日本橋本町と縁起飾り。

夕暮れの日本橋本町と縁起飾り。

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 日本橋本町で10月15日、「薬祖神祭」が開催された。

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 江戸時代に始まる薬問屋街である同町。現在も第一三共やアステラス製薬など、製薬会社が本社を置く。同祭は1908(明治41)年、東京薬種貿易商同業組合(現・東京薬事協会)が五條天神社(台東区)から医薬の神の御霊を迎え、同町で行った大祭が起源。1929(昭和4)年からは同会事務所建物の屋上に薬祖神社を造営し、祭りの規模も盛大になった。1954(昭和29)年以降は、薬業界だけでなく地域の行事にしようと奉賛会を結成、1983(昭和58)年には新たに竣工した「昭和薬貿ビル」の屋上に新社殿を造り、祭儀を継承している。

 同会の会員企業は現在197社。会員には、縁起飾りの「神壷」(しんこ・札・おかめ笹の3点セット)を配布し、会員名が書かれた「奉納ちょうちん」約230張りを配列し夜間点灯する。また、同会が都から委託され運営している「東京都薬用植物園」(小平市)で栽培した薬草を持ち込み、会員有志が制作した生け花を会場に展示し、都民への薬用植物のPRを行う。

 当日は14時から、五條天神社の宮司が斎主となり、奉賛会役員などが参列する式典が行われた。一般参拝は15時30分から始まり、18時前後に人出はピークに。参拝者に振る舞われる小舟町の老舗「日月堂」のお汁粉には例年通り長蛇の列ができた。

 同会副会長の金原徳典さんは「因幡(いなば)の白うさぎの伝説があるように、大穴牟遲神(オオナムジ)は古い薬の神様。医薬業界は伝統的に神様を祭っている。外資の参入や企業の統合などが多く会員の構成も変わってきたが、これからも守っていきたい」と話す。

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