日本橋本町のあじさい通りで現在、オカメザクラが満開を迎えている。
オカメザクラは淡い紅色をした早咲きの桜。同通りに9年前、26本が植えられ、昨年3月には植樹を本町4丁目まで延長し、細い枝ぶりだが約700メートルのサクラ並木が続く。
日本橋初のシネコンや飲食店が入る「コレド室町2・3」がオープン1周年を迎える日本橋室町かいわいでは3月6日から「桜フェスティバル」を開催。LED照明や装飾で街中が桜色に染め上げられているが、コレド室町裏手にあるあじさい通りでは、本物の満開の桜が楽しめる。
今年は寒暖の差が激しい日が続き、例年よりも遅めの開花となったが、同通りに面した京菓子・京つくだ煮の店「永楽屋」の田邊隼人さんの話では、一昨日には満開になっていたという。
「植樹された頃は、か細いサクラだったが年々大きくなり今年もたくさんの花をつけてくれた」と田邊さん。「東京オリンピックが開催される、5年後に立派なサクラ並木になっているのでは」と笑顔を見せる。
永楽屋ではサクラが開花している間は来店客に桜茶と京菓子を振る舞うという。