
JR東京駅丸の内南口の商業施設「KITTE(キッテ)」(千代田区丸の内2)で、5月1日グリーティング切手「ムーミン」発行記念イベントが行われた。
ムーミンはフィンランドの芸術家トーベ・ヤンソン(1914~2001)が、小説、絵本、漫画などの形で発表した一連のシリーズ作品。日本では1969年に絵本とTVアニメとして登場し、豊富なキャラクターや独特のストーリー展開が根強い人気を集めている。昨年から作者の生誕100周年を記念してさまざまなイベントが行われているが、国外で切手として発行されるのは初めて。
会場にはフィンランド大使館からマヌ・ヴィルタモ特命全権大使も駆け付け、「ムーミン切手」の発行を祝った。子どものころは切手集めが趣味だったという同大使が、初めて切手の美しさに触れたのは日本の浮世絵を切手にした「雨中湯帰り」(切手趣味週間1958年発行)だったという。「海外初の切手発行が、8歳の自分に切手の美しさを教えてくれた日本だったことは感慨深い」と語った。
52円切手シートにはムーミン、ムーミンの家族などがデザインされ、82円切手シートではムーミンたちが繰り広げるシーンがあしらわれている。発行枚数はそれぞれ200万シートと300万シート。会場には特設の「ぽすくまの郵便局」が設置され、多くのファンが並んで買い求めていた。
全国の郵便局で販売中。