日本橋南詰の「滝の広場」(中央区日本橋1)で8月30日、「日本橋金魚すくいグランプリ」の決勝ラウンドが行われた。
2度目の優勝を果たした高田さんは大学で「動物行動学」を研究する専門家
今年で3回目となる同グランプリは、夏の涼を楽しみ江戸時代の人々の知恵と工夫を体感する「ECO EDO日本橋2015~江戸・金魚の涼~」の連携イベント。気軽な「一般おたのしみコース」と3分間で金魚を何匹すくえるかを競う「予選エントリーコース」とに分かれ、一般コースには1858人、予選コースには159人、大会史上最高となる計2017人が参加した。
7月18日から8日間にわたって、4つの商業施設(日本橋三越本店、日本橋高島屋、コレド日本橋、ユイト)で実施された予選を勝ち抜いた成績上位者20人が決勝戦に挑んだ。
優勝したのは、2位に22匹の大差をつけ、3分で80匹をすくい上げた千葉県山武市の高田守さん(31)。高田さんは第1回大会の優勝者で昨年は惜しくも2位と苦汁を飲んだが、特訓を重ね優勝に返り咲いた。大学で動物行動学を研究しているという高田さんだが、小学校2年のころから「金魚すくい」の魅力に取りつかれ、各地の大会で腕を磨いてきたという。
「江戸時代に花開いた金魚すくいの文化を江戸日本橋から世界へ発信したい」と高田さん。「金魚すくいの裾野を広げ、さらなるレベルアップを図るためにも、さらに大会を盛り上げていきたい。どんな挑戦でも受けて立つので、かかってこい」と次大会への意気込みを見せた。