日本橋三越本店(中央区日本橋1、TEL 03-3241-3311)地下食品売り場で9月16日、老舗ベーカリー3社が期間限定「コッペパン」の販売を始めた。
「まいにちのごはん」をテーマに展開する同店の食品フェア「オンリー・エムアイ秋のキャンペーン」の一環。食品フロアには全国各地からとりよせた9種の「どら焼き」や、米やきんかん、ホップなど素材を吟味した地ビール、「ネクタイ」や「ブリスケ」、「トウガラシ」など一般にはなじみの薄い希少部位の牛肉など、食品担当者がそれぞれ知恵を絞った「毎日使いの食材」が並ぶ。
パン売り場では「銀座木村屋」と「ジョアン」、「関口フランスパン」の3社がコッペパンをテーマに競演。「銀座木村屋」では、同店ならではの酒種生地を使ったコッペパンを用意。自慢の小倉あんを使う「小倉&マーガリン」(216円)は名物「酒種あんぱん」を思わせる味わいで一番人気だという。「ジョアン」では定番のイチゴバターからミルクアーモンドまで6種類を用意する(各216円)。創業120年、日本のベーカリーの草分け「関口フランスパン」では食べやすい小さめサイズのコッペパンで、あんバター、ピーナツクリーム、ハニー&クリームチーズの3品を用意する(各216円)。
コッペパンは昭和25年から51年の米飯給食開始まで全国各地の学校給食に採用され、戦後の子どもたちの栄養補給に貢献してきた食材。コッぺパンで育った団塊の世代を中心に中高年には人気の高いアイテムで、今も盛岡の「福田パン」や亀有の「吉田パン」など全国各地のソウルフードとして息づいている。食品売り場では毎日ほぼ完売で、年配の客が懐かしがってまとめて買っていく例も多いという。
営業時間は10時~20時。9月29日まで(関口ベーカリーは22日まで)。