日本橋川に架かる首都高高架下への映像照射実験が2月24日、行われた。主催はミズベリング・プロジェクト事務局、大手町歩専道マネジメント、UR都市機構。
渋谷ヒカリエ(渋谷区)で3 月3 日に開催予定の水辺をテーマにしたフォーラム「ミズベリング・ジャパン」の先行イベントとして企画された同実験。ミズベリング・プロジェクト事務局と大手町川端緑道プレイスメイキング社会実験のコラボレーションで、日本橋川上に架かる首都高高架下と橋脚をスクリーンに見立て、映像アーティスト中村敬さんがオフィス用のプロジェクター8台を持ち込み、以前に制作した「日本の四季」をテーマとした映像インスタレーションを行った。
これまで注目されることが少なかった首都高の橋脚部に映像照射が加わりライトアップされることで、新しい水辺風景としての活用の可能性や、道路法や道路交通法、屋外広告条例などの法令を順守しつつ、公共空間を新しいパブリックスペースとして創出できるかなど、さまざまな視点から実地検証が行われた。
「今回は実験的な映像照射だが、首都高の高架に対する映像照射は初めてでは」と同実験プロデューサーでUR都市機構の田嶋靖夫さん。「大手町川端緑道を活用して、周辺街来者が憩える場づくりを目指したい。関係各社との調整は大変だが、夏には川面を眺めながらビアガーデンで夕涼みができれば」と期待を膨らませる。