日本橋八重洲さくら通りで4月2日、路上を封鎖してタッチラグビーを楽しむ「ストリートラグビーAt日本橋2」が行われた。主催は日本橋六之部連合町会、同青年会「日八会」、ストリートラグビーアライアンス。
オープニングではニュージーランドチームが伝統の「HAKA]を披露
「ストリートラグビー」は2019年のラグビーワールドカップに向けて、より多くの人にラグビーに親しんでもらうために考案された日本橋発祥のオリジナルスポーツ。ゲームルールは伝説の「雪の早明戦」で知られる1987(昭和62)年の大学対抗ラグビー当時、明治のキャプテンを務めた大西一平さんや同じく明治の小山裕昭さんらが昨年の日本代表チーム監督のエディ・ジョーンズさんのアドバイスを得ながら作り上げた。
縦18.5メートル×横7メートルのコートの中で、タックルの代わりに相手にタッチされたらボールを地面につけてリスタートし、点が入るたびに攻守入れ替わる。試合時間は60秒と短く、3人対3人でプレーし、初心者でもすぐに試合ができるシンプルなルール。実際に、これまで1歳半の赤ちゃんから最高齢80歳までの老若男女が参加した。コートには日産スタジアムなどで使われているプロ仕様の人工芝を使用し、底に砂を敷き詰めて重しにするなど安全性にも配慮。コート幅は八重洲さくら通りの道幅に由来するという。
2回目となる今回は90組のチームがエントリー。さらに飛び入り体験も含めると約500人が、満開の桜の下で日本橋発祥の新スポーツに挑戦。オープニングセレモニーの後には都立石神井高校ラグビー部によるデモンストレーションを交えてのルール解説が行われ、「握手で始まり、握手で終わる」「勝敗はつけない」といった「ストリートラグビー」の基本理念が大西一平さんから紹介された。
「昨年7月5日に実施した第1回はまさに暗中模索。初めてづくしだったが町会や行政の応援で所轄の警察署の理解も得てまちぐるみのイベントとして多くの方に喜んでいただいた。日本橋の人は新しい物好き。地元の企業も日本橋発祥の新しいスポーツにも惜しみなく力を貸してくれた」と同イベントのプロデューサーで事務局となる日本橋バル「Philly」(中央区日本橋3)オーナーの中條好亮さん。「誰でも気軽に参加できる『ストリートラグビー』をきっかけに、ラグビーの楽しさに触れていただき、2019年には世界のラグビーファンを暖かく迎えてほしい」と期待を寄せる。