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丸の内オアゾで「佐藤宏三、日本画展」 吉野の満開の桜など四季の躍動を描く

吉野山の満開の桜を描いた大作、六曲屏風絵「一目千本図屏風」

吉野山の満開の桜を描いた大作、六曲屏風絵「一目千本図屏風」

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 丸の内オアゾ内の丸善本店(千代田区丸の内1)4階ギャラリーで「―愛する四季を描く― 佐藤宏三 日本画展」が開かれている。

風景画や人物画を中心に、新作30点が並ぶ

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 東京藝術大学で日本画家、加山又造に師事した佐藤さん。今回の個展では、風景や人物など書きためた作品約30点を展覧する。

 自ら自由奔放な画風を試みる加山さんの「お好きにおやんなさい」という言葉に勇気を得て、その作風は自由闊達。故郷の繁華街ススキノの夜景を描いた作品では従来の岩絵具に加えて蛍光顔料や畜光顔料を使い、照明を落としてもネオンが光る。

 圧巻なのは吉野山の満開の桜を描いた幅5.4メートルの六曲屏風絵。アトリエに入りきらず6枚の屏風絵が連なり完成した姿を見るのは佐藤さんも初めてだという。絵の具を使う日本画は、粘りのある油絵のように立てかけて書けないので乗り板に乗って描き、下絵も含めると約1年かけたという力作で、晴れ渡った青空の下、吉野山のそこかしこに桜が咲き乱れる。

 「典型的な晴れ男で、スケッチに行く日は必ず晴天」と佐藤さん。「風景画のほとんどが晴天になってしまう」と笑顔を見せていた。

  開催時間は9時~21時(最終日は17時まで)。入場無料 4月12日まで。

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