日本橋の大分銀行東京支店窓口に(中央区日本橋2)に10月3日、「バットマン」や「キャットウーマン」風のコスチュームに身を包んだ軍団が現れ、4月の地震で被災した大分県への義援金を送金した。
バットマンならぬ「BATTA MON(バッタモン)」とキャットウーマン風の「にゃんこウーマン」、ロビンの衣装を着た「フビン」の3人組で、町田や渋谷、江の島など首都圏各所でコスプレをしながら募金活動を続けているという。
「バッタモン」の正体は、代田橋でラーメン店を経営しながらプロのジャズピアニストとカーレーサーの活動を続けるジェイク稲垣さん。ロビンこと「フビン」は銀座の高級クラブの総支配人、キャットウーマンこと「にゃんこウーマン」もプロのジャズシンガーで、「バッタモン」の仕事仲間。昨年のハロウィーンでキャットウーマンのコスプレをしたところスカウトされたという。ともに「危険ドラッグ」や「ながらスマホ」撲滅のチラシを配っていたが、4月の熊本・大分の震災を機に募金活動を始め、6万6,388円の義援金を集めた。
「熊本に注目が集中して大分県の被災地に十分な支援が行き届いていないことをテレビで知り、大分支援を思いついた。この衣装とバットモービルで募金活動をすると、たくさんの人が反応して効率がいい」とバッタモン。「クラウドファンディングで活動資金を集め、このバットモービルで被災地の応援に出掛けたい」と話していた。
バットモービルをほうふつとさせる黒塗りのレースカーは岡山の農家の軒先に埋もれていた廃車寸前の1979年式ポンティアック・ファイアーバード・トランザム。ヤフオクで落札して「バッタモン」と「フビン」が陸送し、約1年2カ月かけて改造したもの。古い車だけに部品も手に入らず、多くのスペア部品をストックしているという。
一行はコインパーキングにバットモービルを駐車した後、日本橋プラザビル12階の大分銀行東京支店に直行。窓口で女子職員の指示に従い振込用紙を記入して「だいぎん震災義援募金大分県口」に義援金を振り込んだ。
来年4月には募金活動で全国行脚を計画しているという「バッタモン」。大分を目指し、日本橋をスタート地点として東海道を順次南下していくという。