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日本橋、福徳の森で移転後初「薬祖神祭」 無病息災願い参詣客が長蛇の列

五條天神社宮司が斎主となり参拝者の無病息災を祈願

五條天神社宮司が斎主となり参拝者の無病息災を祈願

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日本橋「福徳の森」(中央区日本橋室町2)の薬祖神社で10月14日、移転後初の「薬祖神祭」が開催された。主催は東京薬事協会(日本橋本町1)。

近隣の会社員が仕事帰りに参拝(関連画像)

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 江戸時代初期から多くの薬種問屋が軒を並べ、京都の二条通、大阪の道修町(どしょうまち)と並んで「くすりの町」として知られる日本橋本町。現在も多くの製薬会社が本社を置く。

 同祭は1908(明治41)年、東京薬種貿易商同業組合(現・東京薬事協会)が五條天神社(台東区)から医薬の神の御霊(みたま)を迎え、同町で行った大祭が起源。1929(昭和4)年から同協会事務所建物の屋上に薬祖神社を造営し毎年例大祭を行ってきた。

 今年9月28日に「福徳の森」に移転し、今回は新社殿での初の大祭となった。同協会が入る昭和薬貿ビルでは、恒例のくじ引きと小舟町の老舗「日月堂」のお汁粉お振る舞いが行われ、縁起飾りの「神壷」(しんこ・札・おかめ笹の3点セット)を配布。同会が都から委託され運営している「東京都薬用植物園」(小平市)で栽培した薬草を持ち込み、会員有志が制作した「薬用植物生け花」を会場に展示し薬用植物のPRを行った。

 「福徳の森」の中央には櫓(やぐら)が設営され、氏子が「祭礼ばやし」を奉納。五條天神社宮司が斎主となり祝詞を上げた後、15時30分から始まった一般参詣には近隣の会社員が多数押し掛け、無病息災を願い参拝していた。

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