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東京駅グランルーフに巨大インスタレーション作品 参加型の影絵で幻想世界描く

全長約200メートルを超える「光の帆」を映像と連動した参加型の影絵で照らし出す

全長約200メートルを超える「光の帆」を映像と連動した参加型の影絵で照らし出す

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 JR東京駅八重洲口の「GRANROOF(グランルーフ)」で12月1日、インスタレーション「東京駅グランルーフLight on Train」が始まった。主催は東京ステーションシティ運営協議会。

光と影の物語で東京駅を訪れる人々を幻想的な世界へ誘う

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 「グランルーフ」は、建築家ヘルムート・ヤーンさんのデザインで、南北の2つのタワーをつなぐ「光の帆」として2013年に東京駅に完成したランドマーク。同企画はその「光の帆」をスクリーンに2012年以来、12月の八重洲口の夜空を照らしてきた。

 今回はグラミー賞でレディ・ガガさんのフェイスプロジェクションマッピングを行うなど、世界の舞台で体験型の空間インスタレーションを展開してきたビジュアルデザインスタジオ「WOW」がクリエーティブディレクションを担当する。全長約200メートル超の「光の帆」に映像装置・照明器具で映しだされる3エリアを、光と影の幻想的な映像でシームレスにつなぐ。

 北側の映像演出エリアでは影絵をモチーフとした映像演出を展開。ルーフに現れたプラットホームから光の列車が夜空へと発車する。中央のインタラクションエリアでは来場者のシルエットをリアルタイムでルーフに投影。シルエットが、プラットホームを出発した列車からこぼれた光に触れると「光の花」へと変化する。南側の照明演出エリアでは運ばれてきた「光の花」が漂い、広がっていく。

 八重洲エリアで勤務しているという通りがかりの中年男性の一人は「以前、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を画家の藤城清治が影絵劇で描いた作品があったが、まさにその世界観。きらびやかなイルミネーションもいいが、こうした落ち着いたタッチも味わい深い」と作品を見上げていた。

 点灯時間は17時~22時。12月25日まで。

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