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日本橋三越で光と音のインスタレーション 「天女像」が鮮やかに七変化

音楽に合わせて七つの色に変化する「天女(まごころ)像」

音楽に合わせて七つの色に変化する「天女(まごころ)像」

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日本橋三越本店(中央区日本橋1、TEL 03-3241-3311)1階中央ホールで12月12日、プロジェクションマッピングによる音と光のインスタレーション展示が行われた。企画運営は和歌山大学天野研究室、富士通SSL、凸版印刷。

「時間があれば天女像に歌を歌わせることも可能」と天野さん

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同店のシンボルとして知られる「天女(まごころ)像」を音楽に合わせて七色に変化させる同展示。

同像は瑞雲(ずいうん)に包まれた天女が花芯に降り立つ瞬間の姿を表現した、高さ11メートルの彩色木彫作品。同店の顧客に対する基本理念「まごころ」の象徴として1960(昭和35)年、佐藤玄々さんが完成まで10年の歳月を要して作った。

同研究室の天野俊之准教授によると、同像のように巨大で複雑な造形物を使ったプロジェクションマッピングは従来困難とされていたが、ビデオカメラで写した映像をリアルタイムで解析して投影する同研究室の最新技術により実現可能になったという。

会場では音楽に合わせて11メートルの天女像の背景の瑞雲がたなびき、雷雲や炎の中で色鮮やかに浮かび上がる姿が映し出された。

天野さんは「ショーウインドーやマネキンへの応用などさまざまな展開が可能になる。天女像に歌を歌わせることも技術的にはできる」と自信を見せる。日本橋や首都高速を対象に「首都高のない日本橋」を映し出すこともできるという。

12月29日は、「三越の第九」演奏(12時30分、14時30分)の前にも映し出すという。

通常の上映時間は、16時、17時、18時の3回(各3分間)。観覧無料。今月29日まで。

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