2016年、日本橋経済新聞のPV(ページビュー)ランキング1位に輝いたのは、東京駅のエキナカ商業施設「グランスタ丸の内」先行開業の記事だった。ランキングは、今年1月1日から12月19日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。10位までのランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. 丸の内駅舎地下に「グランスタ丸の内」 新業態店など23店舗7月27日開業(7/10)2. 東京駅の洋菓子店でクリスマスケーキ予約始まる Suica15周年記念デザイン (11/5)
3. 丸の内仲通りで企業対抗綱引き選手権 三井と三菱が頂上決戦(8/21)
4. 日本橋の老舗和菓子店「榮太樓總本鋪」が甘酒 日本酒「獺祭」とコラボ(11/17)
5. 紅白の楽屋みやげで話題のポップケーキ、人形町で販売 宝船など和風意匠も(1/9)
6. 三越前に富山アンテナショップ「日本橋とやま館」 和食店や地酒バーも(6/2)
7. 東京駅グランルーフに巨大インスタレーション作品 参加型の影絵で幻想世界描く(12/4)
8. 人形町に和歌山アンテナショップ 200アイテムそろえ、立ち飲みコーナーも(7/21)
9. 東京駅発イルミネーション撮影ツアー 丸の内から日本橋まで光の競演巡る(12/8)
10. 丸の内で食生活改善を提案する保健室カフェ 骨密度などクイック無料測定も(9/25)
1位は、東京駅丸の内駅舎地下のエキナカ施設「グランスタ丸の内」第1期開業の記事。改札内外に展開する新業態のコスメショップ、セレクトショップや握り1貫80円から気軽に食べられる「本格江戸前立ち寿司(すし)コーナー」など23店舗が話題を呼んだ。2位は「Suica(スイカ)」をモチーフにしたクリスマスケーキの予約開始の記事。「ペンギン」キャラクター採用15周年を記念したもので、イタリアの「カファレル」やフランスの「ダロワイヨ」など老舗スイーツブランドが腕を振るった。
3位は丸の内仲通りで行われた企業対抗の綱引きイベント「スーツ綱引き選手権」の記事。仕事上でもライバル関係にあるという日本橋の三井不動産と丸の内の三菱地所のチームが最終決戦に駒を進め、激戦の末に三菱地所が勝利し地元の意地を見せた。
4位は老舗和菓子店「榮太樓總本鋪(えいたろうそうほんぽ)」と日本酒「獺祭(だっさい)」がコラボで作った甘酒の記事。必須アミノ酸などが豊富に含まれ、江戸時代には庶民の手軽な栄養ドリンクとして広まった甘酒だが、その美容健康効果から最近では若い女性を中心に「和のスーパーフード」として注目されている。5位は昨年末の紅白歌合戦の白組司会、井ノ原快彦さんの「楽屋みやげ」として話題になったポップケーキの記事。米国で考案され、スイーツアーティストの都築美穂さんが日本向けにレシピをアレンジして紹介したチョコレートケーキで、ロリポップキャンデーのようなスティック状の手軽さが受けている。
コレド室町123や福徳神社、福徳の森など一連の地域開発が国土交通大臣賞を受賞するなど、多くの話題を生んだ日本橋地区。オリンピックに向けて再開発が進む八重洲口地区や東京の表玄関として整備が進む丸の内駅前広場など、話題の絶えない広域日本橋エリアの動向に来年も注目していきたい。