日本橋三越新館前の「日本橋とやま館」(中央区日本橋室町1、TEL 03-6262-2723)で3月31日、「チューリップトーク&パーティ~日本橋とやま館×花千代」が行われた
首都圏で活躍する企業やアーティストとのコラボイベント「クリエーターズトーク」を通じ、伝統と革新の交差点「日本橋」ならではの富山と首都圏の新たな交流や情報発信を行う同館。5回目となる今回は、フラワーデザイナー花千代さんによる富山産のチューリップを使ったインスタレーションを実施。館内はチューリップなど1500本の色とりどりの花々で彩られた。
3月27日から1週間、洞爺湖G8サミットの公式晩さん会の会場装花を手掛けた花千代さんは同館オープニング時の館内演出も担当。トークショーでは球根出荷量国内1位で富山県の県花でもあるチューリップの魅力とうんちくを披露した。
「チューリップの原種はトルコ共和国。トルコ語で「頭巾」を意味する『チュリパ(ターバン)』に由来する。やがて球根がヨーロッパに渡り、特にオランダの風土になじみ、多く栽培されるようになった。オランダでは品種改良が進み『チューリップバブル』と呼ばれる投機熱で、新種の球根1個で当時家が1軒買えるほどの高値がついたことも」と花千代さん。「富山産のチューリップといえば球根付きのイメージが強い。次回は球根付きのチューリップで制作してみたい」と話した。
同館館長の山下章子さんは「富山県は球根出荷量日本一、品種保有数日本一などを誇る日本有数のチューリップの産地。今月から県西部の日本有数の生産地、砺波市では『となみチューリップフェア』が開かれ、県東部の入善町では一面に広がる田んぼのチューリップを鑑賞する『にゅうぜんフラワーロード』が開催される。朝日町舟川沿いでは、雪山・桜・菜の花・チューリップの四重奏が見られるなど、見どころも満載なので、富山にお越しいただき富山の春を満喫してほしい」と呼び掛ける。
次回の「クリエイターズトーク」は4月14日に開催。塗師屋治五右衛門16代目として活躍する、小原好喬(おはらよしとも)さんを招き、「城端蒔絵(まきえ)16代目が語る、ローカルからグローバルへ」をテーマにトークショーとミニパーティーを実施する。参加費は1,500円。先着30人で応募はメールで受け付ける。