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日本橋で観光アンバサダー養成講座 訪日観光客向けに学生や企業人らが街ガイド

初代日本橋アンバサダーとなる学生メンバー

初代日本橋アンバサダーとなる学生メンバー

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 日本橋小舟町の伊場仙ビル7階セミナールームで9月9日、日本橋の街ガイド育成講座「江戸まちゼミ」が行われた。主催は日本橋地域ルネッサンス100年計画委員会。

地図と浮世絵を片手にまちあるき

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 訪日外国人や障害者などの日本橋観光を支援するボランティアを育成する「日本橋アンバサダー育成プロジェクト」の一環で、内閣官房指導の「beyond2020」認証事業としてスタートした。会場では同プロジェクト実行委員長の鹿島彰さんによる主旨説明の後、1590年創業の「伊場仙」14代当主、吉田誠男さんが講師として登壇し、「江戸・東京のはじまり」と題して同店に伝わる創業の歴史と日本橋の関わりや江戸のまちづくりについて講演。大学生や社会人など約50人が話しに聞き入っていた。

 講演後は、訪日外国人向けに江戸文化を紹介する体験型イベント「EDO-FES」を昨年から企画運営している日本橋アーカイブ/NICAの新野圭二郎さんによる英訳付きまち歩きが行われた。新野さんは、地図と歌川広重による浮世絵「大伝馬街繁栄之図」を片手に、参加者を引率。「日本橋は至る所に歴史や文化の奥深さを感じさせるストーリーが埋まっている魅力あふれる街。家康の『厭離穢土欣求浄土』の志が江戸のまちづくりに現れている」と熱く語った。

 参加者の一人、上智大学法学部4年の山崎莉佳さんは「今日の講座とまちあるきを通じて江戸の庶民と、日本人の素晴らしさを改めて感じた。学生生活はあと少しだが、これからも日本の歴史や文化をもっと勉強していきたい。英語の方はまだまだだが、初代アンバサダーとして訪日外国人に江戸と日本橋の魅力を伝えていきたい」と意気込む。

 同委員会によると「日本橋アンバサダー」は来年以降、定期的に募集をかけていく予定だという。同プロジェクトの連動講座も企画しており、江戸の文化を学びながら楽しむ無料講座「江戸まち塾」として、9月26日に「江戸下町の暮らし」(講師=堀口茉純さん、18時~20時30分 会場=東京スクエアガーデン)や、「はしご乗りと木遣等の演技披露」(18時45分~、会場=同)、10月18日に「文芸の中の下町」(講師=山本一力さん、18時~20時、会場=コングレスクエア日本橋)などを用意。

 さらに訪日外国人向けの特別企画として参加費無料の日本橋カルタ大会(9月23日10時30分~15時30分、会場=ANAセールス)や「日本橋街歩きツアー」(10月21日10時30分~12時30分、集合=日本橋案内所)、「日本橋街トーク『東京の始まり』(同18時~20時、講師=吉田誠男さん、会場=NICA)。ほかに「日本橋体験ワークショップ」(扇子づくり、紙すき、江戸切子づくり 江戸料理教室、会場=日本橋各所)なども企画する。参加費はすべて無料で応募はフェイスブックページで受け付けている。

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