JR東京駅丸の内南口の商業施設「KITTE(キッテ)」(千代田区丸の内2)で手紙の祭典「秋のメッセージフェスタ2017」が始まった。主催は日本郵便。
手紙が本来持つ「思いを伝える力」や魅力を伝える企画として実施されてきた同イベント。4回目となる今回は、昭和20年代に雑誌「ひまわり」で日本中の少女たちを魅了した中原淳一の「ぬりえ絵葉書」や自分に送る旅はがき「わたしだより」を創作するワークショップ、デビュー5周年となるキャラクター「ぽすくま」のアニバーサリーコーナーなどの体験型イベントが盛りだくさん。4階の旧東京中央郵便局長室では写真家鈴木博之さんが撮りためた同郵便局の工事の過程の写真を展示する。
16日に行われたオープニングイベントには元ポスタルアイドルで女優の羽田美智子さんが駆け付けた。実家が郵便事業に携わっていたという羽田さんは、80歳を超えたという母親に向けた感謝の手紙を披露。「朝の連続ドラマ『ひよっこ』で母親役を演じたことで、あらためて母の思いが理解できた。いつも電話で話をしているが手紙だと日ごろ言えないことも書ける」と話していた。
ラジオ番組のパーソナリティも務め、リスナーから送られたハガキを数多く読んできたという羽田さん。「肉筆の文字を読んでいると相手の体温が伝わってくる。メールも便利だが手紙は出しても、もらってもうれしいもの。ぜひ自分の字で思いを伝える『手紙』でメッセージを送ってほしい」と呼び掛けた。
開催時間は10時~18時 入場無料 9月18日まで。