日本橋に10月29日、滋賀県の情報発信基地「ここ滋賀」(中央区日本橋2)がオープンした。運営は街づくりや建築コンサルティングを手掛けるUDS(渋谷区)。
滋賀の食材をふんだんに使ったレストラン「日本橋 滋乃味(じのみ)」
滋賀の食文化や観光の魅力を発信する同店。日本橋交差点の南東角に立地し、店舗面積は2フロア計284平方メートル。1階にアンテナショップと地酒バー、観光案内所を配置し、2階にレストラン、屋上はオープンテラスとして開放する。
1階のアンテナショップでは滋賀県直送の旬の野菜や米、お茶、「鮒(ふな)ずし」や「とうふこんにゃく」「比叡ゆば」などの伝統食品や、信楽焼織物など伝統工芸品、約1000アイテムを販売。地酒バー「SHIGA's BAR」(5席)では、滋賀県酒造組合加盟33蔵の地酒を用意する。
2階のレストラン「日本橋 滋乃味(じのみ)」は近江牛や近江米「みずかかがみ」など滋賀県産の食材をふんだんに使う。ランチタイムでは「近江一汁三菜定食」(1,200円)や「鶏のじゅんじゅん丼」(1,000円)などを提供。ディナーでは、会席コース(5,000円、8,500円)のほか、鮒ずしの「飯(いい)」を使った「発酵出汁(だし)の旨(うま)酸っぱい豚しゃぶ」(1人前2,500円)など、滋賀ならではのアラカルト料理をそろえる。窓を広く取り、木目のインテリアでまとめた明るい店内でテーブル席20席、個室10席、カウンター6席、合計36席を用意する。
屋上のオープンテラスは4卓16席のテラス席を設け、日本橋の街を見下ろしながら店内で購入した商品を自由に楽しむことができる。立地する日本橋南エリアは近江商人ゆかりの地。高島屋や日本橋西川、柳屋など滋賀県にルーツを持つ老舗も多い。「近江商人にゆかりのある日本橋でオープンすることができた」と支配人の大竹萌さん。「滋賀は豊かな自然の中で近江牛や近江米など食材にも恵まれており、特に鮒ずしや日本酒、みそ、しょうゆなど発酵文化が豊かな土地柄。定期的にイベントも企画しているので、実際に来場して滋賀の魅力を体感してほしい」と呼びかける。
営業時間は物販・総合案内=10時~20時、地酒バー=10時~23時、レストラン=11時30分~14時、18時~23時、屋上テラス=10時~23時