日本橋で11月24日、「秋の東北復興応援イベントin日本橋」が行われた。主催は、室町エリアマネジメント、経団連。
特設ステージでは「仙台すずめ踊り」など東北の郷土伝統芸能を披露(関連画像)
国内27会場で経団連が主催する「東北応援フェスタ」の一環で、東北6県(青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島)のアンテナショップや日本橋三越本店、日本橋高島屋など日本橋で展開する店舗、企業が参加した。
メイン会場の江戸桜通り地下通路では「ずんだだんご」(宮城県)や「サヴァ缶」(岩手県)などの東北ならではの食材や特産品の販売、被災地の現状など復興の今を伝えるパネル展示を行った。中央特設ステージでは「仙台すずめ踊り」や「盛岡さんさ踊り」など東北の郷土伝統芸能も披露し、買い物帰りの通行客や近隣で働く会社員、OLなどが見入っていた。
出展者の一つ、被災地南三陸と日本橋をつなぐ「わたす日本橋」では、スタッフ総動員で三陸の海の幸や、南三陸で作られたアクセサリーなどを販売。ブース横では「全国に伝えたい南三陸の今」をテーマに地元の志津川中学校の生徒たちが撮った写真パネルを展示していた。「テレビ会議システムを使った放課後ウエブ授業でご縁のあった南三陸町の中学生たちとの取り組みも今年で3年目」と三井不動産で同店を担当する安藤佑治さん。「生徒たちの写真を通して、震災から6年半過ぎてもいまだ復興半ばの南三陸町の現在の姿を知ってほしい。資料は店に置いてあるのでぜひ手にとって見てほしい」と来店を呼びかける。
主催者の一人で経団連復興イベント担当の森島聡さんは「震災の記憶の風化が一番恐ろしい。3.11に近くなると復興支援の意識は高まるが、普段は忘れている人が多い。全国各地で『復興支援』イベントを実施しているが、あえて年間を通じて企画している」と話す。