「第29回中央区大江戸まつり盆おどり大会」が8月25日・26日、浜町公園(中央区日本橋浜町2)で開催された。主催は中央区。
初日は17時30分から、はやし山車や横断幕、子どもみこしなどが人形町の甘酒横丁交差点から出発し、メイン会場となる浜町公園まで練り歩くオープニングパレードを実施。公園の特設やぐら舞台では、民謡歌手の歌唱や区民による演芸、江戸消防記念会による恒例の「はしご乗り」「まとい振り」などのアクロバティックな技が披露された。
公園には2日間にわたり、地元町内会による「大江戸縁日コーナー」や「べったら市」「歳の市」「せともの市」などの屋台が並ぶ「区内名物市コーナー」を設置。周辺では、中央区の友好・交流都市である東根市、富士河口湖町や、中央区内にアンテナショップを構える北海道、島根などの特産品が販売された。
日が落ちてからの盆踊りには2日間で約6万人が参加し、平成最後の「大江戸まつり盆おどり大会」を楽しんでいた。区内各町会の踊り団体や太鼓チームが順々にやぐら舞台に上がり、練習の成果を披露、会場全体を盛り上げた。
今年は東京オリンピック・パラリンピック2020大会に向けた機運醸成のため、1963(昭和38)年に制作された「東京五輪音頭」のリメーク版が曲目に加わった。新たに追加された「東京五輪音頭-2020-」は、初めてでも踊りやすいゆったりとした踊りが特徴の「ゆうゆうバージョン」と、今大会からの新競技をイメージした振り付けが入るテンポの良い踊りが特徴の「キビキビバージョン」、車いすでも踊れる「車いすバージョン」がある。歌は歌手の石川さゆりさんや加山雄三さん、竹原ピストルさんらが担当している。新曲が披露されると参加者はやぐら上の踊り手の手足の動きを見ながら見よう見まねで新五輪音頭を楽しんでいた。
同祭りは、区民のふるさと意識の高揚と地域の活性化を図るため、江戸の町にゆかりの深い盆踊りを中心とした恒例行事。「これがお江戸の盆ダンス」や「浜町音頭」など中央区オリジナルの盆踊り楽曲が流れる中、奥さんが日本橋小学校出身という夫婦連れは「小学校で習った盆踊りが身に付いて、音楽を聴くと自然に体が動き出す」と笑顔を見せていた。