広域日本橋エリアで3月15日、春の恒例イベント「日本橋 桜フェスティバル 2019~つながり広がる、日本橋、八重洲、京橋~」が始まる。主催は日本橋桜フェスティバル実行委員会。
「福徳の森」のデジタルアート作品「The Tree of Light-灯桜-」
6回目となる今回は、世界的アートフェス「バーニングマン」で話題となったデジタルアート作品「The Tree of Light-灯桜-」が、桜の木バージョンで日本初上陸する。桜の葉1枚1枚に仕込まれた約10万球のLEDが風や音、人の動きに反応して幻想的な世界を「福徳の森」に作り出す。
毎年好評の「桜ライトアップ」は重要文化財の三井本館やコレド室町1・2・3、日本橋三井タワー、YUITO、日本橋三越本店、東京駅八重洲口グランルーフ、グラントウキョウノースタワーの他、OVOL日本橋ビル、昨年末オープンした日本橋高島屋S.C.などエリアを拡大し、日本橋一帯を桜色に染める(点灯時間は施設による)。
日本橋京橋八重洲エリアの飲食店では、期間限定で日本橋の「桜グルメ」を食べ歩く「日本橋桜メニューウォーク」を展開。「ザマンダリンオリエンタルグルメショップ」(日本橋三井タワー1階)の「桜ヴェリーヌ」(864円)、「にんべん 日本橋だし場」(コレド室町1 1階)の「サクラ色のおだし クリーム仕立て」(250円)、「BUNMEIDO CAFE」(PMOビル1階)の「桜カステラのフレンチトースト」(1,080円)、など約186店で桜をモチーフにした特別メニューやグッズを数量限定で販売する。
3月30日~31日は、日本橋料理飲食業組合青年部「三四四会」が中心となり、「ニホンバシ桜屋台」(12時~18時)を展開。日本橋の老舗や名店の特別オリジナルメニューが楽しめる。
福徳神社に通じる「仲通り」では約100個の桜ちょうちんをともし、路上に全長16メートルの「サクラカーペット」が登場する(17時~20時)。昨年11月に実施した日本橋の老舗企業と若手クリエイターとの共創企画「nihonbashi β project 未来ののれん展」の優勝チームによるもので、光のカーペット上を歩くと、人感センサーが反応して自然な環境音と共に桜の花びらが舞い散り、川面に浮かぶ花弁のように下流に流れていく。
優勝チームは、家電メーカーやディスプレー会社、広告代理店などに勤める若手クリエイターやSEで構成する4人組。同プロジェクトが縁でチームを組んだ。「春は物事の始まりの季節。このスタートの時期に福徳神社の参道を桜のカーペットに見立て、厳(おごそ)かな雰囲気の中にも華やかな祝いの思いを込めて制作した」と同チームメンバー。「業務終了後や休日に集まって議論して作り上げた。普段会えないような業種のメンバーとコラボができて、職場では味わえない刺激を受けた」と話す。
「日本橋の『のれんプロジェクト』優勝のご褒美がこの『サクラカーペット』。日本橋で培った経験とチームワークを生かして世界に羽ばたきたい。次回はこのチームで『バーニングマン』にも挑戦してみたい」と意欲を見せる。
4月7日まで。