馬喰横山駅近くに1月17日、タイ料理店「バンコック ラララ食堂」(中央区東日本橋3)がオープンした。
オーナーの内山太郎さんは高校生の時、父親がタイに単身赴任したことをきっかけに同国に興味を持ち、大学時代はタイ料理店でアルバイトをしていた。大学卒業後いったん就職したが、「タイ料理は日本で提供される典型的なものだけではない。自分が本当においしいと思うものをそのまま出したい」と脱サラした。同店の料理人はバンコク出身のタイ人で、内山さんが「20年来の付き合い」というアルバイト時代の仲間2人。内山さん自身、タイにいる知り合いを介して1年半余り、現地の食堂で本場の料理を覚えたという。
席数は27席。内外装は「たまたま入った食堂が、おいしいタイ料理屋だった」というコンセプトに合わせ、昔懐かしい食堂のような雰囲気に仕上げた。タイから輸入した照明器具や書籍、レコードや日用品などの雑貨を並べ、バンコクの路地裏のような雰囲気を醸し出す。利用客からは「懐かしい」という反応があり、「コンセプト通りの反応が得られてうれしい」と内山さん。
ランチはメーンが8種類から選べ、サラダとデザートが付いて800円。一番人気の鶏粗びき肉のバジルのせご飯「ガバオガイ」のほか、グリーンカレーやトムヤムラーメンなどから選択できる。ディナーはアルコールを提供し、生ビール(530円)をはじめ、実際にタイで飲まれている東南アジアのご当地ビールも取りそろえる。
「ナンプラーに唐辛子、レモンを入れてマイルドさを出すなど、細かいところまで手を抜かない。自分が本当においしいと思ったタイ料理をそのまま日本でも提供したい」と内山さん。今後はデザートメニューを拡充し、「こだわりとアットホームさを両立させた店づくりを目指す」という。
営業時間は、ランチ=11時30分~15時、ディナー=17時30分~23時。