全国の女性首長や経営者による会議「女性首長によるびじょんネットワーク(通称:びじょネット)」が11月16日、丸の内の東京商工会議所グランドホール(千代田区)で開催された。
全国で女性活躍を後押しすることを目的とした同会議。会場には全国の女性首長21人や女性経営者や大学研究者が集合した。開催に当たり小池百合子東京都知事が「日本は女性の活躍度を表す『ジェンダーギャップ指数』が147カ国中110位、G7では最下位というのが現状。女性がリーダーであることでこれまで気付かなかった分野で新しい価値創造の取り組みができるきっかけになるのでは」とあいさつ。吉村千恵子山形県知事は「女性首長と経済界の連携で開催されたことに意味がある。女性の発想とアイデアでさまざまな商品の開発で地域活性化と経済発展に寄与できる」とスピーチした。
第1部では「参加首長によるメッセージ」と題して末松則子・鈴鹿市長や大澤タキ江・長瀞町長などの市長・町長19人の女性首長が各自治体で実践している女性活躍に向けた取り組み事例を紹介した。
第2部ではソニーや花王、味の素など国内大手メーカーで社内取締役を歴任してきたG&S Global Advisors Inc.社長の橘・フクシマ・咲江さんが「激変する経済環境をチャンスに変えるにはー女性リーダーが出来ることー」をテーマに基調講演。パネルディスカッションでは浦安商工会議所の柳内光子前会頭やプロノバ社長の岡島悦子さん、ジャーナリストで東京大学大学院情報学環客員研究員の治部れんげさんなどが登壇し、「持続可能な社会におけるこれからの生き方・働き方」をテーマに討論した。
最後に女性首長や女性経営者らが同会議での意見や議論を踏まえた「宣言文」を発表して、第1回となる「びじょネット」会議を締めくくった。