日本橋で3月7日、芝居鑑賞と街歩きを融合した体験型イベント「シアトリカルツアー」が開催される。主催は松竹芸能。
江戸後期に活躍した戯作者、十返舎一九の「東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)」に登場する日本橋八丁堀の住人、弥次郎兵衛と喜多八が現代にタイムスリップしたという設定で、日本橋の街を舞台に展開する同イベント。
物語は、弥次喜多コンビと日本橋観光ツアーガイド・藤川初音さんが日本橋の名所を訪ねながら進行し、観客は街歩きツアーに同行。芝居と街歩きを楽しみながら、街の歴史や文化を学ぶ。参加者は「日本橋案内所」に集合。「山本海苔店」「千疋屋總本店」「にんべん」などの老舗巡りの後、仲通りで江戸時代のすし体験として、「蛇の市本店」五代目店主の寳井英晴さんと「繁乃鮨」三代目店主の佐久間一郎さんが握る、現代の約3貫分に相当する大きさという「マグロの漬け」を楽しむ。
松竹・企画開発部の京井勇樹さんは「江戸時代以降、日本橋は五街道の起点として全国から人や物産、情報が集まり、新たな産業や文化が発祥した街。今も老舗が軒を連ね、当時の街のにぎわいを今に残している日本橋で『シアトリカルツアー』第1弾を開催する。日本橋といえば『弥次喜多』『週末の日本橋に来ると弥次喜多に会える』となれば最高。業界初の『シアトリカルツアー』を、日本橋を皮切りにさらに全国に広げていければ」と話す。
開催時間は、金曜・土曜=11時、15時、18時、日曜・祝日=11時、15時。参加費は7,800円。申し込みは「日本橋シアトリカルツアー」ホームぺージで受け付ける。5月31日まで。