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物々交換で縁つなぐ「日本橋もの繋ぎプロジェクト」が通算「20つなぎ」目

(左から)動画制作担当者の松井由来出さん、プロジェクト推進役の山本海苔店社長の山本貴大さんと日本橋弁松総本店8代目店主の樋口純一さん、山本海苔店広報で事務局担当の綿引佑香奈さん

(左から)動画制作担当者の松井由来出さん、プロジェクト推進役の山本海苔店社長の山本貴大さんと日本橋弁松総本店8代目店主の樋口純一さん、山本海苔店広報で事務局担当の綿引佑香奈さん

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 「日本橋もの繋(つな)ぎプロジェクト」が3月14日、「イマノフルーツ→森パール」編で「20つなぎ目」を迎えた。

過去の参加者を描いたイラストカードも

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 物々交換で老舗や地元に根付いた店の思いや志をつなぐ動画を通じ、コロナ禍で疲弊した小売店などの商品やサービスの魅力を紹介し、大きな「助け合いの輪」を作ることを目指す同プロジェクト。先に展開している「銀座もの繋ぎプロジェクト」の日本橋版として、2021年10月にスタートした。

 プロジェクト推進役は1810(文化7)年創業の弁当店「日本橋弁松総本店」(中央区日本橋室町1)8代目店主の樋口純一さんと、1849(嘉永2)年創業の「山本海苔店」(同)社長の山本貴大さん。配信動画では山本さんがメインパーソナリティーとして、大手メディアで紹介されていない地元の話題や日本橋の歴史、再開発の話など織り交ぜながら参加企業同士の物々交換の様子をリポートする。

 「1つなぎ目」から動画撮影と編集を担当する同プロジェクトディレクターで中央区民マガジンの松井由来出さんは「銀座プロジェクトの『のれん分け』として20つなぎ目までこぎ着けたが、銀座に比べて日本橋は庶民目線の楽しげなやり取りが多いように感じる。これから『第3章』に突入するが、これまでの老舗中心の展開から新たに日本橋にやってきた新参店にも声かけしていきたい」と話す。「動画は地元の皆さんの視聴が多いが、視聴維持率が高く多くの方が最後まで視聴している。ぜひ若い方にも見ていただき日本橋の魅力に触れてほしい」と松井さん。「いずれは参加企業を招いたリアルイベントも企画したい」とも。

 初回からイラストレーターとして関わる高橋陽子さんは「取材の様子をイラストに残しているが、日本橋の皆さんは本当に仲良し。ほかの誰かのために一生懸命で、仲間同士のワチャワチャした感じがとても面白い。江戸時代から続く江戸っ子の心意気が日本橋には残っているのでは」と話す。

 プロジェクトの裏方として運営をサポートする山本海苔店広報スタッフの綿引佑香奈さんは「日本橋はたまに親と買い物で来る程度の関わりで、社会人になっても敷居の高さを感じていた。『もの繋ぎ』のご縁で日本橋の多くの方々と接することができたが、優しくて人柄のいい方が多く驚いた。『本物』を扱っている自信が優しさにつながっているのではと感じている。若い人たちの日本橋に対する心の敷居を下げていきたい」と話す。

 プロジェクト21つなぎ目動画は、「森パール→老舗画材商の有便堂」。4月初旬にユーチューブで公開する予定。

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