江戸時代の版元・蔦屋重三郎について学ぶ「第2回蔦重(つたじゅう)勉強会」が10月4日、日本橋の常盤小学校体育館(中央区日本橋本石町4)で開催される。
今回で2回目となる同勉強会。前回に引き続き、中央区教育委員会の増山一成さんを講師に迎え、「蔦重の出版活動と取り巻く文化人」をテーマに開催する。今回の講演では、蔦屋重三郎が手がけた地本(じほん)や錦絵、喜多川歌麿や葛飾北斎など後の有名絵師の発掘や育成をどのように行っていたのかなどを当時の時代背景を踏まえながら解説する。資料の投影と講演で初心者でも理解しやすい内容になっているという。
主催は、地元町会の有志で立ち上げた「蔦屋重三郎を学ぶ日本橋の会」。同会は、2025年の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華之夢話」の主人公蔦屋重三郎が開業したという「耕書堂」が日本橋の通油町(現日本橋大伝馬町)だったことから、地元を盛り上げ、関心を持ってもらおうと活動を始めた。
同会世話役で大伝馬町郵便局長の星和男さんは「前回の勉強会には定員の60人を大きく上回る100人超の応募があり、地元での関心度の高さを肌で感じられた。分かりやすい講演にしているので世代を超えて多くの方々に聞いてほしい」と話す。「今後も勉強会や街歩きガイド、浮世絵刷り体験など、さまざまなイベントを計画中」とも。
開催時間は19時~20時20分。18時30分受け付け開始。入場無料。予約は申込ページで受け付ける。