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日本橋本町のギャラリー「砂翁&トモス」で2つの画展-震災後も営業

ギャラリーの外にはオカメザクラ

ギャラリーの外にはオカメザクラ

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 日本橋本町のギャラリー「砂翁(さおう)&トモス」(中央区日本橋本町1、TEL 03-3271-6693)で3月23日、「菅野美榮展」と「郡司宏 水彩画展」が始まる。

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 骨董(こっとう)、日本画などのギャラリーが多いかいわいで、24年続く現代アート専門の同ギャラリー。1階を「ギャラリー砂翁」、地下1階を「ギャラリートモス」として運営する。平面、立体、クラフト、オブジェを問わず展示するが、選定基準は「本気かどうか」とオーナーの横島佳子さん。「現代アートは評価が定まらないところが魅力の一つ。まだ知られていない作品を世の中に紹介していきたい」とも。

 「菅野美榮展」は蜜蝋を使った蝋(ろう)画展。蝋画とは、紙にむらなく蝋を塗って鉄筆で削り、そこに絵の具を塗り線描を残す手法。高校時代から蝋画に取り組み続けているという菅野さんの原点回帰的な展示となる。「郡司宏 水彩画展」は、水彩特有の色の調和や不調和を映し込む抽象画展。歴史を重ねたような風合いを特徴とする。同ギャラリー1階道路側の壁は一面ガラス張りで、現在、通りに咲いたオカメザクラとともに作品を楽しむことができる。

 震災後は1日だけ臨時休業したが、翌日から営業を再開。「こういった時期には、営業するのも休むのも、それぞれの考え。反対もあったし、いつもと違うことに不安もあるが、自分ができるベストを選んだ」と横島さん。「実際、開けてみると来てくれる人がいることもうれしかった。『やってるかな』と来ていただき、『ああよかった』と入っていただき、その上でそれぞれの時間を過ごしていただければ」とも。

 営業時間は11時~19時(最終日は17時まで、変更の場合あり)。日曜休館。入場無料。4月2日まで。

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