日本橋を中心とする江戸文化をテーマとしたダイアリー「江戸帖(えどちょう) EDO DESIGN DIARY」の2012年版が販売された。企画・製作は、ジャパンライフデザインシステムズ(渋谷区)が運営する「江戸美学研究会」。
4柄の装丁から選べる江戸文化ダイアリー「江戸帖」見開きページ
江戸のデザインやライフスタイルなどを研究し、その魅力を伝える活動をする同研究会。同ダイアリーは、江戸っ子の暮らしや習慣に親しむことで、その知恵や心を知ってもらおうと、昨年初めて販売。好評だったため、来年版の発行を決めた。
装丁には、昨年に引き続き、日本橋の老舗呉服店「竺仙(ちくせん)」(中央区日本橋小舟町)が浴衣に用いる伝統江戸文様を使用。「波乗り千鳥」「吉原つなぎ」「七宝絣(かすり)」「芽吹き柳」の4種類を用意する。今回は新しく、裏表紙にポチ袋やはがきなどを差し込める隠しポケットを付けた。「江戸の美意識『粋』とは、無駄がなく、気が利くことで、浴衣や小紋の色や柄などデザインにも表れている」と竺仙の小川文男社長。
月間スケジュールのページには、毎日の六曜、十干十二支や江戸から伝わる伝統行事、週間スケジュールページには旧暦、月齢、二十四節気などを記載。そのほか、江戸川柳や伝統工芸、江戸の名所などの解説、有識者や老舗の当主による江戸文化についてのコラムを掲載する。
体裁はB6判、192ページ。価格は1,500円。日本橋エリアでは、和紙の老舗「はいばら」(日本橋2)、コレド室町内の「日本橋案内所」(日本橋室町2)、三井記念美術館ミュージアムショップ(日本橋室町2)で販売するほか、竺仙では6種類の柄から選べるオリジナル「干支(えと)手拭い」とのセット(2,130円、2,340円)で販売する。