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東京駅丸の内駅舎開業まで1カ月-98年目の復活と変貌へ

保存・復元工事、最後の仕上げが急ピッチで進む東京駅丸の内駅舎

保存・復元工事、最後の仕上げが急ピッチで進む東京駅丸の内駅舎

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 保存・復元工事中の東京駅丸の内駅舎の開業が1カ月後に迫った。

南北2つのドームの時計も再び時を刻み始めた

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 国の重要文化財にも指定されている東京駅は、1914(大正3)年に中央停車場から「東京駅」と名称を改めて営業を開始。近代化の象徴である赤レンガ駅舎は多くの人々に愛されてきたが、1945(昭和20)年、戦災により南北のドームや内装が焼失した。戦後、3階建ての駅舎を2階建て駅舎として復興したが、2007年、復元工事に着工し、今年10月1日、東京の新たな顔として完全開業を迎える。

 4月に外観が完成。6月には改札や券売機、トイレなどの設備が供用を開始し、今月22日には、約3年前に取り外された南北2カ所の時計が再び取り付けられ、時を刻み始めた。

 開業に合わせ、駅舎内にはギャラリーや英語・中国語・韓国語にも対応するトラベルセンターが開設、名門「東京ステーションホテル」が復活する。新たな駅ナカ施設「Central Street(セントラルストリート)」も開業。八重洲口側では大丸東京店が増床グランドオープンするなど、東京駅は開業98年目の今年、創業当時の姿を取り戻すと同時に、大きな変貌を遂げる。

 9月23日には、八重洲北口近くのサピアタワーで東京駅をテーマにした「東京ステーションフォーラム」が開催される。100年の歴史を持つ「生きている文化遺産」である東京駅について、さまざまな角度から探究。2部構成で展開し、第1部では建築史家で建築家の藤森照信さんによるスピーチ「建築探検の冒険、東京駅編」(14時~15時)、第2部では藤森さんのほか、美術史家の高階秀爾(しゅうじ)さん、デザイナーの原研哉さんをパネラーとしたシンポジウム「時代を超えてよみがえる東京駅のデザイン(仮)」(15時15分~16時45分)を開く。参加無料。事前申込制で、定員は400人。申し込みはファクスとはがきで受け付けている。9月5日まで。

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