東海東京証券東京営業部1階ギャラリースペース(中央区日本橋3)で現在、写真家・関口照生さんの写真展「幸福の国ブータン」が開催されている。
関口さんは、コマーシャルや雑誌・写真集の撮影を中心にフリーカメラマンとして活動し、コメンテーターとして多数テレビにも出演。世界の辺境を訪ねるテレビ番組の取材をきっかけに、ライフワークとして世界各地を取材するなか、世界で唯一チベット仏教を国教とするブータンと出会った。
かつて同国王が提唱した「国民総幸福量(GNH)」は、大多数の国が追求する国民総生産(GNP)とは対極を成す概念。同国は、このGNH増加を政策の中心に置いており、2007年の調査では国民の8割以上が「自分は幸福である」と回答したということから、「世界で一番幸福な国」とも言われている。関口さんはその土地に「日本の原風景」を思い起こし、多くの写真を撮りためた。
同展では、独自の文化を守りながら、豊かな自然の中で生き生きと暮らす人々の姿や、ブータンの祭り「ツェチュ」の様子、様々なマスクをつけての舞踊劇「チャム」などを撮影した写真60点ほどを展示。関口さんの妻で女優の竹下景子さんが東海東京証券のイメージキャラクターを務める縁もあり、同社のギャラリースペースを利用して開催される。
現在までの1日あたり来場者数は平日130名、休日150名ほど。年齢層は幅広く、近隣のサラリーマンやOL、東京駅の買物帰りの主婦などが訪れるという。
今月19日には関口さんを迎え、ギャラリートークを開く。14時から。参加費無料。
写真展の営業時間は9時~19時(土曜・日曜・祝日=11時~16時)。入場無料。今月27日まで。