日本橋人形町の人形博物館「ジュサブロー館」(中央区日本橋人形町3、TEL 03-3661-0035)で「辻村寿三郎 人形教室」が開講して間もなく1年を迎える。
辻村寿三郎さんは、1974(昭和49)年放映のNHK人形劇「新八犬伝」の人形美術を担当し一躍注目を浴びた。現在も人形師としての活動をはじめ、舞台、映画の衣装デザインなどの分野で活躍する。
同教室は昨年4月、全国のファンからの要望を受け、技術伝承と後進育成のために開講した人形製作講座。現在、プロからOL、サラリーマンまで約40人が受講し、辻村さんと助手2人から直接指導を受ける。
講座は毎月1回6時間(10時30分~16時30分)、6カ月で1期分となるコースを展開。1期は、50センチ大の抱き人形の製作を通じて顔作りや衣装縫製を学び、2期以降は衣装人形など、受講生の希望やレベルに応じた指導が受けられる。「人形を作りたいという気持ちがあれば老若男女問わず大歓迎」と辻村さん。
開催日は木曜~日曜を中心に月8日程度で、毎回予約制。遠方から参加の場合、2カ月分をまとめて2日連続受講もできる。授業料は、月1回=3万円(1期分まとめて前納。材料費実費、初年度=3万円、2年目以降=2万円の年会費が別途必要)。入会は随時受け付けている。