日本橋本町に10月12日、現代美術を扱うギャラリー「YUKI-SIS(ユキシス)」(中央区日本橋本町3)がオープンした。
毎月、ジャンルを問わずさまざまなゲストを招くトークイベント「Bar YUKI-SIS」を開催予定
オーナーの寺嶋由起さんは京橋の老舗画廊で約8年経験を積み、昨年、浅草橋で独立。今回、日本橋本町に移転した。展示面積は42平方メートル。「浅草橋のギャラリーと比べると狭くなったが、アクセスが良く、人の出入りが活発になった。日本橋という土地も文化交流の場にふさわしい」と寺嶋さん。
「自分のフィルターに引っ掛かる、才能豊かで意識の高い作家を見つけ出し、活躍の場を提供したい」という方針を掲げる。国内外のアートイベントに参加するなど、幅広い活動を通じて日本発の現代美術を普及させることを目指す。「日本ではアートを所有する習慣がまだ定着していないが、欧米ではサラリーマンが、気に入れば作家の略歴など気にせずその場で買っていく。日本にもそういう土壌を作りたい」とも。
11月9日~30日は、湯浅克俊さんの個展「世界のより裕福な片隅」を開催。自身が撮った写真を基に手彫りした木版画作品を展示する。
今後は毎月、ジャンルを問わずさまざまなゲストを招くトークイベント「Bar YUKI-SIS」を開催予定。江戸時代から街道や水運の要になってきた日本橋にちなみ、「普段会わないような人たちが出会い、反響する、『磁場』のような存在になりたい」と意気込む。
営業時間は13時~19時(土曜は12時~)。日曜・月曜・祝日休廊。