2013年、日本橋経済新聞のPV(ページビュー)ランキング1位に輝いたのは、日本橋公会堂で開催された「江戸手妻」のショーの記事だった。
ランキングは今年1月1日から12月20日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。10位までのランキングは以下の通り。(カッコ内は掲載日)
1.日本橋公会堂で「江戸のマジックショー」-「江戸手妻」の若手が襲名披露(10/24)
2.東京駅丸の内南口前に「KITTE」開業-日本郵便運営初の商業施設(3/21)
3.東京駅八重洲口に「グランルーフ」開業-飲食など新規15店も(9/24)
4.日本橋室町にカステラ専門店「文明堂東京」新本店-カフェも併設(2/8)
5.東京駅八重洲口「グランルーフ」、今秋完成へ-「未来」表す大屋根(7/30)
6.日本橋に立ち飲み日本酒バー「川口酒店」-酒販店の倉庫跡活用(1/11)
7.日本橋室町に「浮世小路千疋屋ビル」竣工-三重県PR拠点やタリーズも(4/10)
8.夏恒例「金魚アート展」前売り開始-日本橋三井ホールに金魚5000匹(6/20)
9.「ECO EDO日本橋」始まる-江戸の知恵で猛暑乗り切る(7/16)
10.丸の内エリアのスターバックス5店舗、15周年記念ドリンク提供(9/18)
水芸や七変化などの日本伝統の奇術「江戸手妻」を披露した1位のショーは、7人の手妻師が登場し、流派の一つ・藤山一門の「藤山大樹」襲名披露も兼ねた。6位の「日本酒バー」、8位の「金魚アート」、9位の「ECO EDO日本橋」など、日本文化を現代的に楽しめる店舗やイベントが多いのは、江戸文化の中心地として栄えた日本橋らしさが表れた結果と言える。
その他のランキングには、東京駅から日本橋室町に掛けての再開発の話題が多い。3月には東京駅丸の内側に「KITTE」が開業(2位)。半年で1000万人以上の来館者を集めた。9月には八重洲側の「グランルーフ」が完成し、新たな商業店舗もオープン(3位、5位)。来年12月に開業100周年を迎える東京駅の「街」として再生が完成を迎えつつある。
4位の「文明堂東京新本店」、7位の「浮世小路千疋屋ビル」は日本橋室町地区の再開発の一環。同地区には、来年3月にシネマコンプレックスも備えた商業施設「COREDO室町2」「COREDO室町3」が開業を予定しており、夜間や休日の人口が少ないオフィス街ににぎわいをもたらすことが期待される。