今年4月~6月に放送された人形町が舞台のドラマ「新参者」のDVD-BOXが10月6日、TBSから発売される。
東野圭吾さん原作の人気ミステリー小説をドラマ化した同作。小伝馬町で起きた殺人事件を巡り、阿部寛さんが日本橋警察署の新任刑事・加賀恭一郎役で主演、黒木メイサさんが地元タウン紙の記者・青山亜美役で登場し、初回21%、平均14.9%の高視聴率を記録した。人形町をはじめ日本橋地域の各所で撮影が行われ、地元商店街は全面的に協力。ドラマ放送開始以降、同エリアではロケ地を巡る観光客の姿が多く見られた。
カフェバー「オムチャントーン」(日本橋富沢町4)は、紺野まひるさん演じる北村美雪が勤める洋菓子店「パティスリー・クアトロ」としてドラマに登場。当初は1回限りの予定だったが、途中で脚本が変わり、結局、計4回登場したという。「スタッフの方々が毎回1時間半ほどで模様替えをし、撮影が終わるとすべて元通りにする。すべての場所を少しずつ写真に撮って、毎回物が同じ配置になるように気遣っていることに驚いた」と同店の池田さん。
ドラマで描かれた2階は、同店1階のイメージに合わせてスタジオに作られたセットで、その製作でも細かいこだわりがあったという。ドラマでは主人公がモンブランを買いに来るシーンが度々紹介されたが、実際には同店で洋菓子は扱っていない。「ケーキ屋だと思って来店し、がっかりされる人が多い。常連客から(ケーキを)置けばいいのにと言われた」と池田さんは笑う。
そのほか、夏川結衣さんが女将役で登場した料亭「きく家」(日本橋人形町1)、甘酒横丁の和風雑貨店「日本橋ゆうま」(日本橋人形町2)など商店街の店が数々登場。「築地銀だこ」人形町店(日本橋人形町2)は、ドラマプロデュースのたい焼き「薄皮醤油」を期間限定で販売したことで話題になった。
全10話を収録し、特別ディスクが付いたDVD6枚組。価格は1万9,950円。