人形町通りで10月16日、毎年恒例の「人形市」が始まった。主催は人形町商店街協同組合。
江戸時代初期に作られた同町は、中村座、市村座という2つの江戸歌舞伎が開場し、その2座を中心に人形浄瑠璃や芝居小屋、人形を作る職人が多く集う「俚俗人形町通り」と呼ばれたことが起こり。当時は人形市が開かれていたといわれるが、現代では「人形町」という名前に関わるイベントがなかったことから、町と人形文化の発展を願う趣旨で同市が始められた。今年で9回目を迎え、参加店舗も年々増加。秋の風物詩として定着した。
期間中、人形町通りの両側に57のテントが並び、ひな人形や日本人形、西洋人形、ぬいぐるみなど、さまざまな種類の人形を売り出す。「人形の久月」ブースでは、久月人形学院による木目込み人形・押し絵体験講習会(有料)を実施するなど各店が趣向を凝らし、全国から来街する人形ファンも多い。17日は人形町、三越前、水天宮などを巡る無料シャトルバスも運行する。
開催時間は10時~19時。今月18日まで。人形町大観音寺(中央区日本橋人形町1)では18日16時から人形供養を行う(有料)。