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大伝馬町でセルフポートレート展 写真と「ピンスクラッチ」で点描

「ピンスクラッチにはTシャツのタグについていた安全ピンがちょうどいい」と井村さん

「ピンスクラッチにはTシャツのタグについていた安全ピンがちょうどいい」と井村さん

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 大伝馬町の「みうらじろうギャラリー」(中央区日本橋大伝馬町2、TEL 03-6661-7687)で6月23日から、井村一巴(いむらかずは)セルフポートレート展「physical address」が開かれている。

鉛筆点描画と「ピンスクラッチ」をコラージュした「nothing's gonna change my world」

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 印画紙の表面にピンで描画を加える「ピンスクラッチ」技法を使ったセルフポートレート作品と、鉛筆点描画と写真のコラージュ作品を展示する同展。会場には近作26点が並ぶ。

「ピンスクラッチ」は十数年前に井村さんが編み出した独自の技法。ライティングチェックのためにノーファインダーで自撮りした「失敗プリント」の余白に井村さんが安全ピンで文字や模様を点描したのがきっかけで、10年の歳月と試行錯誤を経て作品技法として確立したという。

作品には自身のポートレートと共に、井村さんが「CURER(キュア)」と呼ぶ生命体を緻密に描く。「浮遊するキュアは自分という存在の原点であり、行きつく最終形態」という。

「ファインダーをのぞいて一番見えないのが自分自身」とも。「セルフポートレートは自分を突き放して客観視するツール。自分の体だから自由に切り刻んで再編集できる」と井村さん。

 6月28日はピンスクラッチのワークショップも行う。開講時間は14時~16時。参加費2,000円。

 開廊時間は12時~19時。月曜休廊。入場無料 7月12日まで。

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