人形町のカフェ「ニホンバシ カフェスト」(中央区日本橋人形町1)で6月15日、宮城県産ホヤの消費拡大を狙う「地方食材交流会~ホヤビビンバを味わう会~」が行われた。主催は宮城県と日庄(同)。
会場には石巻のホヤ漁師や加工業者が駆け付けて自慢のホヤ料理を披露
同県では震災後に種付けしたホヤが育ち、旬を迎えている。首都圏ではなじみの薄いホヤだが、地元宮城では夏の食卓に欠かせない海の幸。原発事故以降、大消費地だった韓国への輸出が途絶え、新たな需要拡大を狙って首都圏での取扱先の開拓やメニュー開発を積極的に行っているという。
会場には石巻のホヤ漁師や県内各地の加工業者が駆け付けて、5月に地元で行われた「ホヤ祭り」で審査員特別賞を獲得した「ホヤビビンバ」をはじめ「蒸しホヤ」や「ホヤみそ」などのホヤ料理を披露。訪れた飲食店関係者やブロガー、報道関係者などが同時に用意された宮城の地酒と一緒に試食していた。
都内から来場したという女性ブロガーは「見た目がグロテスクなので敬遠していた食材だったが、食べず嫌いだったことを反省。とてもおいしかった」と話す。同県東京事務所の高奥満さんは「日本橋にも宮城の海産物が楽しめる飲食店はあるが、まだまだ少ない。日本橋を足掛かりとして首都圏に産地直送の取扱店を増やし、新鮮なホヤの魅力を広めていきたい」と意欲を見せる。