日本橋三越本店(中央区日本橋1、TEL 03-3241-3311)新館7階ギャラリーで1月25日、「薬師寺慈恩殿(じおんでん) 奉納障壁画展」が始まった。
薬師寺は「法相宗(ほっそうしゅう)」の大本山で680年に第40代天武天皇が皇后の病気平癒を祈り建立が発願された古刹(こさつ)。南都七大寺の一つで、本尊・薬師三尊や日本で初めて東西2基の塔が建てられた寺院としても知られる。1998年に古都奈良の文化財の一部として、ユネスコより世界遺産に登録。「慈恩殿」は江戸時代に創建され、1988年に現在の玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)院伽藍(がらん)に移設された。
この慈恩殿に細川護熙さんが全66面(108枚)の障壁画を奉納することとなり今回、2019年の完成に先駆けて北面23面(37枚)を一堂に展観。併せて薬師寺に奉納された「散華(さんげ)」と慈恩大師の坐像(ざぞう)など貴重な寺宝の一部を展示する。散華は法要の冒頭に修される「声明(しょうみょう)」の際にまかれるレンゲ型の紙片。今回展示されている散華は、平山郁夫や片岡球子など日本の著名な作家によって描かれた多くの作品の中から60点を厳選して紹介する。
開催時間は10時30分~19時。入場料は、一般・大学生=800円、中・高校生=600円、小学生以下無料。2月6日まで。