「第12回日本橋かるた大会」が1月18日、坂本小学校(中央区日本橋兜町)で開催された。主催は日本橋地域ルネッサンス100年計画委員会。
「日本橋かるた」は同委員会が2010(平成22)年に製作した郷土かるた。日本橋の歴史や文化にちなんだ47の詠み句は2009(平成21)年に一般公募で応募者894人、計4000句以上の中から選出したもの。絵札は浮世絵師・6代目歌川国政さんが手がけた。
「日本橋かるた」を使って旧日本橋区内の日本橋・久松・有馬・常盤・阪本・城東の6小学校が学校対抗で行う同大会は、2012(平成24)年に初開催し、コロナ禍による休止を経て今年で12回目となる。今年は昨年を上回る37チーム112人の児童が参加し、日ごろの練習で鍛えた技を競い合った。
開会式では同委員会会長の涌井恭行さんによる開会宣言に続き、応援に駆け付けた中央区長の山本泰人さんが「日本橋かるたには日本橋の歴史にまつわるエピソードが込められている。そのことに思いを寄せながらゲームを楽しんでほしい」とあいさつした。
試合は予選リーグを勝ち抜けた16チームのトーナメント戦で進行。決勝戦は日本橋小学校の6年生チーム「オールマイターン漆黒のバナナ」と5年生チーム「BLACK」の同校対決となり「BLACK」が12回目の優勝を勝ち取った。表彰式では、賞状と地元企業が提供した賞品が参加者に手渡された。
同カルタの発案者の水戸部孝子さんは「子どもたちに日本橋の歴史や文化に触れてもらうことを目指して日本橋かるた大会を開催している。今年で12回目のかるた大会だが、毎回子どもたちが真剣に一生懸命挑んでいる姿に元気がもらえる」と話していた。