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日本橋三越劇場で東日本大震災テーマの芝居 障がい者やベテラン俳優ら熱演

ハンディキャップも一つの個性として捉え、さまざまな障がいのある人やその障がいを支える仲間がプロの役者や歌手とともに舞台を作りあげる「劇団はーとふるはんど」

ハンディキャップも一つの個性として捉え、さまざまな障がいのある人やその障がいを支える仲間がプロの役者や歌手とともに舞台を作りあげる「劇団はーとふるはんど」

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 東日本大震災被災後の避難所を舞台にした芝居「また逢いたいね」が2月22・23日、日本橋三越本店6階の三越劇場(中央区室町)で上演される。主催はNPO「劇団はーとふるはんど」(渋谷区)。

さまざまな障がいのある演者やベテラン俳優らが熱演

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 ハンディキャップも一つの個性として捉え、さまざまな障がいのある人やその障がいを支える仲間がプロの役者や歌手とともに舞台を作りあげる同劇団。手話を「共通言語」として位置づけており、上演時には手話通訳や字幕も用意して耳の不自由な人も楽しめる構成となっている。

 同劇団は初演が2002年で今回が24回目の公演。今回のストーリーは、9メートルの津波に襲われた被災直後の宮城県名取市の公民館を舞台に、家族や家を失った被災者が織りなす心の交流を描く。舞台は第1部の芝居と第2部の歌と手話ダンス「ハートフルショータイム」の2部構成。出演は同劇団員の他、沢田亜矢子さん、一谷伸江さん、水澤心吾さん、清水よし子さんなどのベテラン勢が脇を固める。

 定年退職後に俳優学校に通い、芝居を始めたという片岡断行さん(74歳)は「2014年に初めて『はーとふるはんど』の舞台を観てとても感動し、私も翌年から参加させていただくことになった。聴覚、視覚、知的などさまざまな障がいのある方々がプロの俳優の皆さんと一緒に活躍している姿はとても輝いて見える」と笑顔を見せる。

 劇団主宰で女優の山辺ユリコさんは「団体名の『はーとふるはんど』には『優しい手・心からの手』という意味がある。障がいのある人でも、舞台で喝采を浴びることが自信につながり、そのことが生きる力にもなる。多くの方にご来場いただき、出演者の『優しい手・心からの手』を感じ取って欲しい」と話す。

 上演時間は両日ともに11時~と16時。観劇料は6,500円(全席指定)。申し込みはホームページと電話(Tel0120‐03‐9354:三越劇場)で受け付ける。

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