日本橋の老舗4社が共同開発した日本橋架橋百周年記念「日本橋ふりかけ」が販売され、話題を呼んでいる。
同商品を開発したのは、1862年創業のつくだ煮店「日本橋鮒佐」(中央区日本橋室町1)、1877(明治10)年創業のすし店「志乃多寿司總本店」(日本橋人形町2)、1699年創業のかつお節専門店「にんべん」(日本橋室町2)、1849年創業ののり専門店「山本海苔店」(日本橋室町1)。鮒佐のちりめんじゃこ、志乃多寿司の煮揚げ(いなりずし用に仕込んだ油揚げ)、にんべんのかつお節、山本海苔ののりと梅を使い、4つの老舗の味が同時に楽しめる。
昨年、日本橋鮒佐と志乃多寿司がコラボレーションした商品「ラー油具沢山和え」が話題を呼んだことから、第2弾として企画された同商品。3月初旬に発売し、約2カ月で4000個以上を販売した。「通常市販されているふりかけに比べ、素材そのままの形を残しているため、風味や食感など本物感が楽しめる。隠し味にみそを使い、じか火で乾燥させるため、焦げつかないように工夫した。江戸風の甘辛味に懐かしさを感じられる商品になった」と発案者の日本橋鮒佐の宮内悠専務。「下手な物は作れない事から、共同開発が良い意味でプレッシャーになった」とも。
30グラム入りで、価格は315円。日本橋鮒佐本店と日本橋三越本店(日本橋室町1)地下1階の同店売り場、コレド室町(日本橋室町2)内の日本橋案内所、同社ホームページで限定販売する。