ローソン(港区)は8月23日、日本橋の老舗洋食店「たいめいけん」(中央区日本橋1)とのコラボ商品の販売を始める。
昨年から専門店と共同で商品開発を行い、新しい味や製法を取り入れて、付加価値の高い商品の提供に取り組む同社。創業80周年を迎える「たいめいけん」とのコラボは今回が初めて。販売するのは、「たいめいけん」3代目の茂出木浩司シェフが監修した弁当とおにぎりで、両品共、同店の外観をイメージしたエビ茶色のパッケージで統一感を持たせた。素材選びを中心に通常の2倍の時間をかけて開発に取り組んだという。
たいめいけんの人気メニュー「ポークソテー(しょうが焼き)」をアレンジした「洋食屋のポークジンジャー弁当」(560円)は、おかずとごはんを分けた2段式弁当。ローソンが取り扱う弁当の中で最も厚い12ミリの国産豚ロースの一枚肉を使い、ショウガとリンゴ果汁を合わせたソースで仕上げた。
「ビーフシチューオムライスおにぎり」(179円)は、濃厚なトマトの風味とバターで味付けしたケチャップライスを卵シートで包んだ。具には、デミグラスソースでやわらかく煮込んだビーフシチューに卵のとろみを加えたものを用いる。
「日本橋の老舗といえども、『たいめいけん』のことを知る層は限られている。新しい取り組みを続けていかなければいけない」と、茂出木さんは新たなコンセプトの店舗プロデュースや書籍の出版を通じて、本格的な洋食の味を広める活動を続けてきた。「コンビニ商品の開発は何度か取り組んできたが、全国に約1万店のチェーンを持つローソンとのタイアップは念願だった。まずは『日本橋 たいめいけん』を知らない若年層や関東以外のお客さまに知っていただくきっかけになれば」とも。 全国のローソンで数量限定販売。関東限定で、「まかないシリーズ デミめし」(450円)も販売する。「今後、反響を見ながらシリーズ化していければ」と同社広報担当の樫山千尋さん。