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日本橋でリアルRPG合宿「るくる島黄金伝説」アーカイブ展

アーカイブ展では、合宿で使われたアート作品や島の写真などを展示

アーカイブ展では、合宿で使われたアート作品や島の写真などを展示

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 日本橋本町のギャラリー「ギャラクシー」(中央区日本橋本町2)で10月31日、「沖の島アートプロジェクトvol.3 るくる島黄金伝説アーカイブ展」が始まった。

ビルの地下で即興劇を繰り広げる架空出版社「海路近未来出版社」の人々

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 同展では、高知県沖の島諸島で2009年に始まったアートプロジェクトの一環として今年8月に行われた、2泊3日のリアルRPG合宿「るくる島黄金伝説」の内容を報告するとともに、その続編ストーリーをリアルタイムの即興劇として表現する。
 8月の合宿イベントでは、人口20人強の限界集落島である鵜来島(うぐるじま)を架空の島「るくる島」になぞらえ、そこを舞台とした宝探しツアーを通じて物語を体験。島に実在する神社や井戸などに謎を解く鍵となるアイテムとしてアート作品を設置、各所でアーティストやスタッフが探偵や謎の少女として登場するなど、謎解きと作品の鑑賞を同時に楽しめる。インターネットで参加を募ったところ、全国各地から12人が参加した。

 島民から聞いた言い伝えを基に、作家の中津川昴さんがストーリーを創作した。「島の人は何もないところだというが、外の人間から見ると面白いものがいろいろある」と実行委員長の隊長檸檬さん。島には「なぜか七角形の井戸」や旧海軍の軍司令部があった過去など、想像力をかき立てる「古いけれど未来っぽい」空気があるという。物語はあえて未完にし、合宿の最後に参加者自らが、そのエンディングを書いた。「想像した以上にすばらしいストーリーばかりだった」と檸檬さんは振り返る。

 アーカイブ展では、合宿で使われたアート作品や島の写真などを展示する。併せて、会場近くのビル地下室(日本橋堀留町1)には、同合宿を企画したという設定の架空の出版社「海路近未来出版社」のオフィスを再現。会期中、物語の登場人物が常駐し、設定に従った即興劇を繰り広げ、同所を訪れた人もストーリーに参加できるという。

 「さまざまな要素が入り組んでいて、プロジェクトの全体像は分かりにくいかもしれない」と檸檬さん。しかし、その「分かりにくさ」こそが同プロジェクトの面白さだという。「物語が続いていく感覚や広がっていく感覚があり、どこを切り口にしても入っていける」とも。

「プロジェクトを通じて、どんなかたちでもいいので島のことを知ってほしい。島を訪れる理由を作れれば」とスタッフの羽田美恵子さん。

開催時間は12時~21時。11月12日まで。

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